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AI搭載PCって何が違う?実際に使ってみた評価とメリット・注意点

  • 執筆者の写真: 藤田製作所
    藤田製作所
  • 9月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月25日


はじめに:なぜ今「AI搭載PC」が注目されているのか

2024年後半から各メーカーが相次いで発表した「AI搭載PC」。

Microsoftが提唱する「Copilot+ PC」を代表に、専用のAI処理ユニット(NPU: Neural Processing Unit)を搭載したPCが続々と登場しています。


これまでAI処理はクラウド上で行うのが主流でしたが、今後は PC自体がAIを高速かつ省電力で処理する時代 に移行しつつあります。


AI搭載PCとは?従来のPCとの違い

AI搭載PCの最大の特徴は、CPUやGPUに加えて NPU(Neural Processing Unit) が組み込まれていることです。

  • CPU(中央演算装置):汎用処理を担当

  • GPU(グラフィック処理装置):並列処理が得意、画像や動画処理に強い

  • NPU(AI処理ユニット):機械学習や生成AIの推論処理を低消費電力で実行


従来PCではGPUを使ってAI処理を行っていましたが、GPUは電力を多く消費するためノートPCでは不向きでした。NPUは効率的にAI処理をこなすため、バッテリー持ちや静音性に優れます。


実際に使ってみた評価(体感できる違い)

試用したAI搭載PCでは、従来機と比べて次のような違いを実感できました。


  • AIアシスタントの応答速度が速い

    Copilotでの要約や翻訳がワンテンポ早く返ってくる。

  • 画像処理が軽快

    簡単な画像生成や写真補正がクラウド不要で実行可能。オフライン環境でも使えるのは大きな安心感。

  • 会議録の文字起こしが快適

    ZoomやTeamsの会話をリアルタイムでテキスト化。CPU/GPU負荷が軽減され、全体の動作もスムーズ。

  • 静音・低発熱

    AI処理時でもファンがうるさく回らず、長時間の利用でも熱がこもりにくい。


AI搭載PCのメリット

  1. ローカルでAI処理可能

    クラウド接続が不要なので、セキュリティやプライバシー面で安心。

  2. オフラインでも使える

    出張先やネット環境が不安定な場所でもAI機能を利用できる。

  3. バッテリー効率が向上

    GPU依存が減り、ノートPCでも長時間駆動が可能。


注意点・デメリット

  1. 対応アプリがまだ少ない

    AI最適化されたアプリはこれから増える段階。フルに活用するには時間が必要。

  2. NPU性能差が大きい

    同じ「AI対応PC」でもNPUの処理能力に差があり、モデル選びが重要。

  3. 価格はやや高め

    最新モデルのため、同等スペックの従来機より高価になりがち。


どんな人におすすめか?用途別提案

  • ビジネスユーザー

    会議録の文字起こし、翻訳、要約作成などで業務効率アップ。

  • クリエイター

    写真補正、動画編集の自動化、生成AIでのアイデア出し。

  • 一般ユーザー

    Copilotを使ったメール文面作成や、写真整理・学習支援に便利。


「AIを常に活用する」場面がある方には導入メリットが大きいですが、シンプルな用途だけなら急いで買い替える必要はありません。


まとめ:AI搭載PCは「次のスタンダード」になるか


AI搭載PCはまだ発展途上ですが、今後の主流になることは間違いありません。

現時点では「最新機能をいち早く試したい方」や「業務でAIを積極的に活用する方」に特におすすめです。


藤田製作所では、AI処理に強い最新CPU・GPU・NPUをバランス良く組み込んだPC をご提案しています。

「どのモデルが自分に合うのか分からない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。


ホームページをご覧ください

 
 
 

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